2015.10.28 Wednesday
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い ろ な ぶ りtsubaki rocka
2010.11.29 Monday
おさしみ
時間の経った刺身のように 赤い汁を垂れ流して 貴方 わたくしを 見ている 出会った頃は春の夢 二人の間を抜ける風すら憎らしく ピタリ寄り添い歩いた小道 貴方のまつ毛が光を受けて わたくしの心を揺さぶりました 畳に横たわる伸びやかな肢体は もはやわたくしを拒む物体でしかなく 伴ったはずの心すら わたくしにはもう在ったのか無かったのか 思い出すことができぬのです 長い手足もあたたかな胸も 形の良い頭蓋を覆うやわらかな髪も 話すたび覗いた愛らしい前歯も 何もかもわたくしの手には入らなかった 求めても求めても 貴方 線香の煙のように ふらふらと消えてしまいそうで 寂しさにたまらず背中を抱けば 疎ましそうに肌をこわばらせる 終わらせたいなら言えばよい ほんとうに使えない 性的なことにしか興味のない唇 わたくしの愛した唇 最後にその指握って 刺身の汁が乾いた頃に わたくしもまた肉体を棄て あの世でもいちど追ってあげる 2010.11.21 Sunday
顔
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 久しぶりの更新になってしまいました。 生活が少しずつ動き出して、毎日いろんなことが起きてます。 ……………………………。 うー、眠い!!笑 ダメだ! おやすみなさいっ。 2010.11.10 Wednesday
平成枯れススキ
ススキの頭はすっかりただの白髪になって
みすぼらしい姿をさらしている 小柄な彼女はこざっぱりした紺色のパーカーを着込んで 白髪に彩られた川辺に遊ぶ 彼女は24で 大学出たけど友達はいないのと言う 酔っては男は僕が初めてだと言う 毎日パソコンに向かい書類にまみれ 時々吸う煙草は あまり似合わない 夜になれば真っ暗な天井に 彼女のかぼそい手を泳がせて遊ぶ 滑らかな肌よりその白さが僕は好きで 暗闇に慣れた視界にその影が踊る様を眺めて一晩が過ぎる 時々閉め損じたカーテンの隙間から月明かりが注いで 照らし出された彼女の身体の白さに 意味もなく感傷的になったりする 小柄で痩せぎす 話もろくに続かないのに 僕と彼女は並んで眠る 朝目覚めれば僕らは二人 昨日と同じ顔で昨日と同じ場所へ通って行く ススキが朽ちていく 川の水面はキラキラと 冬の光を反射して流れる なんだか何も変わっていかないような気がする 来年もまたこの水面を眺めている気がする 僕はきっと女に飽きている 女の手の甲は今年より黒いだろう 老いた経験もないのに 老いることだけは知っている 一人を愛し抜いたこともないのに 愛だの恋だの歌を歌う 女のことを知らないのに 女のことを知ったと思う 女は僕を知ろうとしている 僕はそれを女の老いだと思う 僕は飯を食い働き眠る 老いを知る女の隣で 僕は飯を食い働き眠る 死に行く女の隣で 家へ帰る 先に帰った女がカーテンを閉めている 料理の入った皿を並べながら 続かない会話を女が始める 僕はススキの白髪を思う 白飯は口の中で埃に変わってしまった 2010.11.08 Monday
独身OLナツミ26歳文学部卒
朝 いつも通りの通勤経路
蒸れた南武線の車窓から見える 何の変哲もないアパートの窓へ 女を一人 置いてみる 女は男を待っている 人生一の恋に身を焦がしている 男には可愛い妻がいるだろう 女は田舎から出てきて 身寄りはないのだ 痩せた身体に男の子供を身ごもっている 不幸と幸せの入り交じる空想を 散らかしながら通勤します 同じ車内の老若男女 みな等しく不幸で幸せでしょう 男の幸せ女の不幸 女の幸せ男の不幸 天地創造の頃より決まっております 心に想う貴方の幸せは 願えば願うほど私から遠ざかる こんな身体喰い破って 俗にいう魂とやらになれたなら 性も欲もない存在になって 貴方の傍に添えるでしょうか 性懲りもなくまた恋なんてして じんわり暖まる心の在処に気付いたりして ああもうビール飲んで寝たい 仕事はちゃんとするけど それ以外の時間は貴方のことを考えていたい 幸せとか不幸とかもうどうでもいいので 今こうして素直になりゆく恥ずかしい我が身を 愛でて欲しい 私の身体が分子とか原子とかそういうレベルで 分解できて再結合が容易だったら最早 空気中の塵に混ざって貴方の鼻から体内に 侵入している 鼻がムズムズした後下半身がなんだか 気持ちよくなってきたら わたしの仕業だと思って下さい ああわたし完全に恋をしている! わたしの朝がきらめいている!! 「武蔵溝ノ口!!」 下車す 2010.11.06 Saturday
笑う
笑えば花か 恋せば地獄か 蝶よ花よの肉体も 剥げば骸が転げ出る 快楽刹那 思案の暇もありゃしない 生きて幾らのこの身なら どうぞ啜って六腑まで どうぞ啜って六腑まで 2010.11.03 Wednesday
緋襦袢
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 着物と素足、の組み合わせには異常な引力があるなあと思っていたんですが、今日借りた本 にそのバランス感覚について肯定する記述があったのでホクホクしています。 絵を見てると足の指の動きによって筋肉の微細な動きが推し量られるというか、浮世絵のあ の下駄とか草履の上でしっかりと地面を踏みしめているようなちょっと曲がったつま先なん かとても好きです。足の指ってこう、えも言われぬ表情がありますよね。 場合によっては顔や胸やなんかより官能的な想像をさせるというか。 遊女の買い取りやランク付けには足の指の厳しいチェックがあった、なんて話を読んだこと があります。足の指の美しさはそのまま女の価値につながったとか。 小股の切れ上がった……なんていう表現は足の親指と人差し指の間がスッキリして美しい様 子を指してるなんてのも聞いたことがあったよーな。 わたしは甲高で幅広のしっかりした足なんですが、浴衣着たときなんかちょっと迫力があっ て嫌いじゃないです。四角いニ本歯の下駄なんか履くといい感じ。 でも細くて長い指だったらなあと思ったりします。 浮世絵の展示ないかなあ。足が見たい……。 2010.11.01 Monday
カラスちゃん
昔バンドでコスプレしたときに使った黒い羽根のショールの使い道がありません。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 週末はハロウィンでいろんなところで仮装をしていたみたいですね。 川崎ハロウィン行ってみたかったなあ、ディズニーランドも!! 来年はわたしも仮装したい! 秋らしくすっきりした空気が気持ち良いなあと思っていたら、いつの間にか山の 木々が黄色くなったり赤くなったりしていてびっくりしました。 山や森に囲まれて暮らしているのはなかなか楽しいです。 今日は大きな雲がすごい速さで動いていて、空も青く、午後の光は金色で、何よ り澄んで冷たい秋の風が最高でした。 新しいコートが欲しい! 次はイルミネーションかー。わくわく!! |
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